『スカイサーファー』、2000年4月20日にアイディアファクトリーから発売されたPlayStation 2対応のスカイダイビングスポーツゲーム。実在するニュースポーツ「スカイサーフィン」を題材に、高度数千メートルからの落下中に華麗なエアトリックを決める、爽快かつスリリングな体験を再現した作品となっています。

プレイヤーは空飛ぶサーファーとなり、相棒のカメラマンと共に輸送機から大空へとダイブします。眼下に広がる大地へ向かって猛スピードで降下しながら、風を読み、ボードを巧みに操って回転やひねりといった高難度な技を繰り出していきます。PS2初期のハード性能を活かして描かれた空の青さや雲の質感、風を切るエフェクトが、まるで本当に空を飛んでいるかのような没入感を生み出しています。

ゲームの進行は、降下中にコマンド入力で技を競う「フリーフォールパート」と、パラシュートを開いて目標地点への着地を目指す「パラシュートパート」の二段階で構成されています。制限時間内にどれだけ多くの技を成功させられるか、そして風に流されずに正確に着地できるかという、動と静の相反するプレッシャーがプレイヤーを待ち受けます。さらに、主題歌にはロックバンド「Janne Da Arc」、実況には人気DJ「クリス・ペプラー」を起用しており、スタイリッシュな演出が天空のショーを盛り上げます。

単なる落下だけではない、重力と風を制するテクニックが求められる本作。大空を独り占めにする開放感と、極限状態で技を決める達成感が味わえる、一風変わったスポーツタイトルです。

本作は、フランスのゲーム開発会社TOKAが制作した『Ultimate Sky Surfer』の日本ローカライズ作品です。日本ではあまり馴染みのない「スカイサーフィン」というエクストリームスポーツを題材にしており、海外開発ならではのリアルな物理挙動と高難度な操作性が特徴です。日本版では独自の主題歌や実況ボイスが追加され、よりエンターテインメント性を高めた仕様となっています。

スカイサーファー