『決戦 -KESSEN-』は、2000年3月4日にコーエーからPlayStation 2向けに発売されたリアルタイム戦術シミュレーションで、PS2ローンチタイトルのひとつとして登場したシリーズ第1作です。

本作は、関ヶ原の戦いから大坂の陣までを題材に、徳川家康率いる東軍または石田三成率いる西軍の総大将として戦局を指揮します。プレイヤーは政略・軍議・合戦を順に進めながら、部隊の布陣や策略を設定し、戦場ではリアルタイムで状況を見極めて指示を出します。数百人規模の兵士が画面上で同時に動く演出や、武将の性格による命令拒否・裏切り・援軍などの人間ドラマが随所に盛り込まれています。

また、NHK大河ドラマ関係者による音楽・演出が採用されており、「ゲームと映画の融合」を掲げたシネマティックな構成が特徴です。史実をベースにしつつも、黒田如水が西軍の総大将になるなどの架空展開も用意されており、歴史のIFを体験できる設計となっています。クリア後には難易度設定が可能で、繰り返しのプレイにも対応しています。