『幻想魔伝 最遊記 〜遥かなる西へ〜』は、2002年にJ・ウイングよりPlayStation向けに発売されたアドベンチャーゲームです。TVアニメ『幻想魔伝 最遊記』の第1話から第22話までを7つのシナリオに分けて収録しており、アニメの名場面をムービーや紙芝居形式で追体験する構成となっています。音声はアニメからの編集素材が使用されており、フルボイス仕様ながら一部に途切れや音質のばらつきが見られます。

ゲームはシナリオパートとミニゲームパートで構成されており、探索・爆弾回避・射撃・じゃんけん形式の戦闘などが挿入されます。探索パートでは三蔵一行のドット絵キャラクターを操作してマップを進み、巻物の破片を集める要素も存在します。ただし、戦闘は運要素が強く、操作性や難易度に不満を感じるプレイヤーも多いとされています。

クリア後には録り下ろしのミニドラマ「猿喜湯」が解放され、三蔵一行が温泉で過ごすギャグテイストのエピソードが楽しめます。一方で、パッケージに記載された「声優陣の特典映像」の解放方法は不明で、現在も詳細は確認されていません。全体としてはファン向けの構成であり、アニメの雰囲気を手軽に楽しめる内容となっています。