『ファミリーチェス』は、世界中で親しまれている知的ボードゲームを家庭で手軽に楽しめるテーブルゲーム。2002年03月20日にアイマジックからプレイステーションで発売されました。特定のストーリーや派手な演出といった要素をあえて削ぎ落とし、純粋にチェスという競技そのものの奥深さと向き合えるよう設計されています。盤面と駒だけで構成されたストイックな画面構成は、プレイヤーが余計な情報に惑わされることなく、次の一手を思考することだけに集中できる環境を提供します。
ゲームプレイは、コンピュータを相手にした1人用対局と、コントローラーを交代で使用する2人対戦に対応しています。デジタルゲームならではの機能として、盤面を真上や斜めなど見やすい角度に変更できる視点切り替えや、直前の手をキャンセルできる「待った」機能を搭載しています。駒の動きを覚えたての初心者から、定跡を研究したい中級者まで、それぞれの実力に合わせて練習相手として活用できる作りとなっています。
本作の特徴は、アイマジックが展開していた「ファミリーシリーズ」特有の実用性とシンプルさにあります。将棋や囲碁と並んでラインナップされた本作は、低価格帯のソフトでありながら本格的な思考ルーチンを搭載しており、当時としては手ごわい対戦相手として機能しました。派手なエフェクトがない分、ロード時間などのストレスも少なく、ちょっとした空き時間に一局を楽しむという、テーブルゲーム本来の遊び方を忠実に再現しています。
アイマジックは、プレイステーションなどのコンシューマー機において、将棋、囲碁、麻雀といった定番のテーブルゲームを数多くリリースしてきたメーカーです。本作もその系譜に連なる一作であり、後にPlayStation 3やPSP向けの「ゲームアーカイブス」としても配信されました。チェスのルールや戦術をより深く理解するためには、天才チェスプレイヤーの孤独と成長を描いた小説『クイーンズ・ギャンビット』などが、その世界観に入り込む助けとなります。













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