『王子さまLv1』は、冒険に憧れるわがままな王子と苦労人の従者が繰り広げるドタバタコメディRPG。2002年03月20日にキッドからプレイステーションで発売されました。その翌年、2003年02月20年にはファンディスクとなる『王子さまLv1.5 ~王子さまのたまご~』も登場しています。物語の舞台は、大陸南部の小国ルーキウス王国。退屈な城の生活から抜け出すため、勝手に冒険者ギルドへ登録してしまう第2王子カナン。それに巻き込まれた従者セレストは、呪いのアイテムにより高レベルの実力者でありながら強制的にレベル1へ戻されてしまうのです。かくして「最弱状態の王子と従者」による、世界を救わない気ままな冒険が幕を開けます。
ゲームシステムは、ギルドで依頼を受けてダンジョンを探索するオーソドックスなコマンド選択式RPG。依頼には期限が設けられており、効率的な行動管理が求められます。戦闘では、レベルアップ時に任意のステータスを強化できる「レベル神」システムにより、自由な育成が可能。一方、ファンディスクの『Lv1.5』では本編のシステムから離れ、後日談を描くアドベンチャーモードに加え、対戦型ジグソーパズル「バトルジグソー」や、モグラ叩き風アクション「白鳳の子分叩き」といったバラエティ豊かなミニゲームを収録。物語の余韻とキャラクターの魅力を、より多角的に味わえる構成です。
本シリーズ最大の特徴は、豪華声優陣によるキャラクターボイスと、メタフィクションを多用したコメディ展開。朴璐美氏演じるカナンと千葉進歩氏演じるセレストの軽妙な掛け合いに加え、石田彰氏や小杉十郎太氏といった実力派が脇を固め、シリアスなRPGの約束事を笑い飛ばすようなギャグシナリオが展開されます。元来はPC向けの女性向けゲーム(ボーイズラブ要素あり)として開発された作品ですが、家庭用版ではその要素をマイルドに調整。「BLモード」のON/OFF機能を搭載することで、幅広い層が楽しめるエンターテインメント作品へと昇華されました。
※Win版
本シリーズの企画・開発は、アリスソフトの姉妹ブランドであるAlice Blueが手掛けました。PC版で人気を博した独特のノリとキャラクター造形はそのままに、コンシューマー移植に際してキッドが開発を担当し、新規シナリオやイベントビジュアルが追加されました。シリーズを通しての脚本やキャラクターの魅力は、後にドラマCDやコミックなどのメディアミックス展開へと繋がりました。













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