『百獣戦隊ガオレンジャー』は、スーパー戦隊シリーズ25作目として2001年に放送された同名作品を原作とする、PlayStation向けの3Dアクションゲームです。プレイヤーはガオレッドを操作し、等身大の戦闘「レンジャーミッション」と巨大ロボによる戦闘「巨大ロボミッション」を交互に進行する構成が採用されています。各ステージは前半がレンジャー戦、後半がロボ戦という二部構成で、番組の演出を再現した設計が特徴です。

レンジャーミッションでは、ガオレッド単体で敵戦闘員「オルゲット」と戦い、途中から他のレンジャーが援護に加わる形式が取られています。操作はベルトスクロール型に近く、ジャンプ攻撃や合体技、飛び道具「ガオメインバスター」など多彩なアクションが可能です。ただし、操作可能キャラクターはガオレッドのみであり、他のメンバーはCPUによる支援に限定される仕様となっています。

巨大ロボミッションでは、ガオキングを操作して巨大怪人と1対1の戦闘を行います。戦闘はターン制で進行し、防御フェーズで敵の攻撃を回避・跳ね返し、攻撃フェーズで弱攻撃・強攻撃を使い分けてダメージを与える構成です。演出面では必殺技の発動や重量感ある動きが再現されており、視覚的な迫力が強調されています。最終ステージでは巨大怪人との連戦が設定されており、難易度の変化が演出されています。

ゲーム全体は6ステージ構成で、難易度選択やコンティニュー無制限など、子供向けを意識した設計が随所に見られます。また、クリア後には「オルゲットファイト」モードが解禁され、ガオレッド単体で無限に湧く敵を倒し続けるスコアアタック形式のプレイが可能です。原作のオープニングテーマ「ガオレンジャー吼えろ!!」が収録されており、演出面での再現度は高いものの、ガオシルバーの不参加やストーリー描写の簡略化など、再現性に関する課題も指摘されています。