名称 | フェイバリットディア - 円環の物語 - |
---|---|
ジャンル | ファンタジーシミュレーションRPG |
発売元 | NECインターチャネル |
発売日(配信日) | 2001年09月27日 |
機種 | PlayStation(PS) |
年齢区分 |
まだ評価がありません。コメントを追加して評価を行ってください!
「フェイバリットディア – 円環の物語 -」…そのタイトルを聞いて、育成シミュレーションとRPGの融合という、当時としては斬新なジャンルを思い出す人もいるだろう。プレイヤーは天使となり、人間界に直接介入できない制約の中、妖精たちの力を借りて勇者を育成し、世界を救う使命を果たす。単なる戦士を育てるのではなく、個性豊かな勇者候補たちの中から、誰を選び、どのように導くか。その選択こそが、このゲームの醍醐味と言えるだろう。勇者育成という軸を中心に、天使と勇者の関係性、妖精たちのサポート、そして世界を蝕む悪との戦いが複雑に絡み合い、奥深い物語を紡ぎ出す。あなたの選択が、世界の未来を左右するのだ。
本作最大の特徴は、プレイヤーが勇者を直接操作できない点にある。勇者は自らの意志で行動し、戦闘も基本的にはオートで進行する。では、プレイヤーは何をするのか? それが「援護」だ。攻撃回数を増やしたり、HPを回復させたりと、限られた手段で勇者をサポートし、戦局を有利に導く。まるで、見えない糸で操る人形劇のように、戦略と運、そして何よりも勇者への信頼が試される。この一風変わったシステムが、他のRPGとは一線を画す、独特のプレイ感を生み出している。育成と戦略、その絶妙なバランスこそが、本作の魅力なのだ。
物語は、プレイヤーが天使として目覚めるところから始まる。与えられた使命は、10年という限られた時間の中で世界を救う勇者を育成すること。しかし、天使は人間界に直接干渉できない。そこで、妖精たちを従え、人間の中から勇者の資質を持つ者を探し出すことになる。13人の勇者候補たちは、それぞれ異なる過去や目的を持ち、プレイヤーとの出会いをきっかけに、運命を大きく変えていく。彼らと心を通わせ、成長を見守る中で、プレイヤーは世界の真実、そして天使としての自身の役割について深く考えさせられるだろう。個性的なキャラクターたちが織りなす人間ドラマも、見逃せないポイントだ。
まだコメントはありません。コメントを追加してみましょう!
コメントを追加