『豊丸倶楽部Vol.1 〜CRナナシー〜』は、独特なスペックでホールを席巻した伝説のパチンコ台を自宅で研究できる実機シミュレーター。2001年09月13日に豊丸産業からプレイステーションで発売されました。本作は、パチンコメーカーである豊丸産業が自社ブランド「豊丸倶楽部」を立ち上げ、その第一弾としてリリースしたタイトルです。収録されている『CRナナシー』は、一般的なデジパチとは異なる「一般電役」というジャンルに属し、大当り中に次の大当りを狙える連チャン性や、「全回転リーチ」「手足リーチ」といったユニークな演出で多くのファンに愛されました。

ゲームプレイの中核となるのは、実機の挙動を徹底的に解析できるシミュレーション機能です。プレイヤーは釘の調整、大当り確率の変更、交換率の設定などを自由に行い、様々な条件下での出玉推移を検証することができます。オートプレイ機能を使用すれば、長時間のデータを短時間で収集し、スランプグラフや大当り履歴として可視化することが可能です。また、実機では滅多に見ることのできないプレミアム演出や、開発段階でボツになった未発表のリーチアクションを鑑賞できるモードも搭載されており、資料的な価値も高い一本です。

本作の特徴は、メーカー自身が開発・販売を手掛けたことによる再現度の高さと、マニアックな収録内容にあります。メインとなる『CRナナシー』に加え、兄弟機である『ナナシー』や、ホールには登場しなかった幻の未発表機種も収録されています。液晶画面の拡大表示や、リール配列の確認など、ファンが知りたい情報を網羅しており、単なるゲームとしてだけでなく、当時のパチンコ文化を保存するデジタルアーカイブとしての側面も持ち合わせています。

豊丸産業は、独創的なアイデアとユーモア溢れる演出で知られるパチンコメーカーです。『ナナシー』というタイトルは、絵柄の「7」「¥(円マーク)」「$(ドルマーク)」に由来しており、その親しみやすいキャラクターとゲーム性は、現在に至るまで数多くの後継機が生み出されるほどの人気シリーズとなりました。当時のホールの熱気やパチンコ台の進化の歴史を知るには、専門誌のアーカイブや関連書籍が役立ちます。

パチンコ歴史事典 (書籍)

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