『ゾイドバトルカードゲーム 〜西方大陸戦記〜』は、実在するトレーディングカードゲーム(TCG)をルールごと忠実に移植した対戦型カードシミュレーション。2001年7月26日にトミーからプレイステーションで発売され、盤面を使った戦略的な駆け引きをデジタル環境で手軽に楽しめる作品として登場しました。
物語はシリーズの転換点となった「西方大陸戦争」をベースにしており、プレイヤーはヘリック共和国またはガイロス帝国の指揮官としてシナリオを進めます。ゲームシステムは一般的なカードバトルとは異なり、マップ上での「部隊移動」や「射程距離」の概念が存在し、カードデッキの構築能力だけでなく、ウォー・シミュレーションとしての戦術眼も求められる硬派な仕様です。
収録カードはブースターパック第2弾までのラインナップが中心ですが、アナログ版では煩雑だったダメージ計算や判定処理をすべてゲーム機が代行してくれるため、テンポよく対戦に没頭できるのが最大の魅力です。攻撃時には3Dポリゴンで描かれたゾイドたちが激しく激突する戦闘アニメーションが挿入され、カードゲームでありながら視覚的にも戦場の臨場感を味わうことができます。
『ゾイドバトルカードゲーム 〜西方大陸戦記〜』は、トミー(現タカラトミー)の看板玩具シリーズ「ゾイド(ZOIDS)」および、それを題材にしたTCG「ゾイドバトルカードゲーム」を原作としています。恐竜や動物をモチーフにしたメカ生体ゾイドは、精巧な駆動ギミックとミリタリー色の強い世界観が特徴で、親子二世代にわたり親しまれています。












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