『松本零士999 〜Story of Galaxy Express 999〜』は、2001年6月28日にバンプレストよりPlayStation向けに発売された、SF漫画『銀河鉄道999』を原作とするアドベンチャーゲームです。
本作は、松本零士の代表作『銀河鉄道999』の世界観をベースに、劇場版第1作を再構成したような内容で展開されます。プレイヤーは主人公・星野鉄郎となり、機械の身体を求めてメーテルと共に999号で宇宙を旅します。訪れる星々では、機械伯爵やクレア、アンタレスなど原作の主要キャラクターとの出会いや戦いが描かれ、選択肢や戦闘結果によってストーリーが分岐します。
ゲーム中には『999』以外の松本作品のキャラクターも登場し、ハーロックやエメラルダスとの交流も可能。アニメビジュアルシーンは東映アニメーションが制作し、原作者・松本零士監修のもとで描き下ろされた20分以上の映像が挿入されます。キャラクターデザインは増永計介が担当し、劇場版のBGMやテレビ版主題歌のアレンジも使用されるなど、演出面でも原作ファン向けの構成となっています。
『銀河鉄道999』は、SF漫画家・松本零士が1977年から1981年にかけて『週刊少年キング』(少年画報社)で連載した作品です。機械の身体を求めて宇宙を旅する少年・星野鉄郎と謎の女性・メーテルの物語を描き、1978年にはテレビアニメ化、1979年には劇場版が公開されました。人間の尊厳や命の価値をテーマにした哲学的な内容で、松本作品の中でも特に高い評価を受けています。













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