『KID MIXセクション』は、2001年にKIDより発売されたPlayStation用のテーブルゲームです。本作は、麻雀の簡易版である「ポンジャン」をベースに、KIDが手がけた4つの恋愛アドベンチャー作品――『Memories Off』『infinity』『夢のつばさ』『てんたま』のヒロインたちと対戦するというコンセプトで構成されています。各作品に対応した牌と役が用意されており、作品の世界観を反映した組み合わせでゲームが進行します。

ゲームモードはストーリーモードとフリー対戦モードに分かれており、ストーリーモードでは主人公・有沢拓海が電脳世界に入り、バグで崩壊したシナリオを修正するという展開が描かれます。ナビゲーターAI「アイネ」や同僚の石峰瑶子など、オリジナルキャラクターも登場し、物語に独自の色を加えています。フリー対戦では、特定のヒロイン同士を組み合わせることでミニシナリオが展開される仕様も搭載されています。

システム面では、主人公以外のキャラクターにフルボイスが実装されており、CGモードや音楽モードも収録されています。ただし、回想モードやオートスキップ機能は搭載されておらず、メッセージスキップは手動のみとなっています。また、ストーリーモードの最後に表示されるパスワードを公式サイトに入力することで、携帯電話向けの特典が提供されるキャンペーンも実施されていました。