『仮面ライダークウガ』は、2000年に放送された特撮作品を原作とする3D対戦格闘ゲームであり、プレイステーション向けに展開されたシリーズの一作です。ゲームは原作の世界観を踏襲しつつ、プレイヤーが仮面ライダークウガの各フォームを操作してグロンギ怪人たちと戦う構成で設計されています。操作性は簡略化されており、格闘ゲーム初心者でも扱いやすい仕様となっていますが、原作の再現度を重視した演出が随所に盛り込まれています。
本作では、クウガの各フォーム(マイティ、ドラゴン、ペガサス、タイタン、グローイング、アルティメット)が個別キャラクターとして登場し、それぞれ異なる攻撃スタイルと性能を持っています。特にペガサスフォームは遠距離攻撃に特化しており、対戦バランスに大きな影響を与える存在として知られています。フォームチェンジ機能は搭載されておらず、各フォームは選択式で固定される設計です。
ゲームモードは「チャレンジ」「バトル1P」「バトル2P」「プラクティス」「サバイバル」「デジタルカード」の6種が用意されており、特に「チャレンジ」モードでは原作のストーリー展開に沿った戦闘条件が設定されています。勝利条件に「特定技で倒す」「一定時間生存する」などの制約が加えられており、単なる勝敗ではなく演出重視の構成が採用されています。エンディングでは原作の主題歌『青空になる』が流れるなど、ファン向けの演出も充実しています。
「デジタルカード」モードでは、ゲーム内で獲得したカードを閲覧・収集することが可能であり、隠しキャラクターやフォームの解禁条件にも関与しています。カードは全81種が存在し、特定の条件を満たすことで新たなカードが入手可能となる設計です。この収集要素はやり込み要素として機能しており、プレイヤーの継続的なプレイを促す仕組みが導入されています。
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