『幼稚園外伝 華麗なるカジノクラブ DOUBLE DRAW』は、初心者向けの丁寧な指導で人気を博した『麻雀幼稚園たまご組』シリーズの「外伝」として登場した、カジノ&ミニゲーム集。2000年12月21日にアフェクトからPlayStationで発売されました。

本作のタイトルには「華麗なるカジノクラブ」とありますが、その内容は極めて奇妙です。メインであるはずのカジノゲームは、ポーカーやルーレットなどわずか3種類しか収録されていません。その一方で、「カジノ以外のゲーム」がなぜか5種類も収録されており、その中には「ザ・カレー屋」なる謎のシミュレーションゲームまで含まれています。本家シリーズにあった「可愛らしい園児たちが優しくルールを教えてくれる」という牧歌的な雰囲気は影を潜め、カジノという大人の社交場を舞台に、ミニゲーム集としての性格を強めた迷作となっています。

「DOUBLE DRAW(ダブルドロー)」というサブタイトルは、ポーカーにおいてカード交換を2回行えるルールを指していると思われますが、ゲーム全体の内容はカードゲームの枠に収まりきらないカオスな広がりを見せています。真面目な学習ソフトを作っていたメーカーが、世紀末に放った遊び心あふれる一本です。

本作の派生元となった『麻雀幼稚園たまご組』は、アフェクトを代表する麻雀学習ソフトです。「できないけどやりたい!」という超初心者をターゲットに、たまご→ひよこ→にわとりと成長していくクラス分けシステムや、専門用語を噛み砕いて教える親切設計が評価されました。同社は他にも『将棋幼稚園あゆみ組』などをリリースしており、本作『華麗なるカジノクラブ』は、そうした教育シリーズの枠組みを利用しつつ、娯楽性を追求した実験的なスピンオフ作品と言えます。

麻雀幼稚園たまご組(シリーズ原点)

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