『RPGツクール4』は、2000年12月7日にエンターブレインより発売されたPlayStation用のRPG制作ツールです。シリーズとしてはコンシューマー向け第4作にあたり、開発はアジェンダが担当しました。本作ではシリーズ初となるサイドビュー形式の戦闘やアクティブタイムバトル方式が導入され、演出面での進化が図られました。
制作機能としては、マップ作成、イベント設定、キャラクターやアイテムの編集など、従来の基本機能に加え、変数やフラグによる複雑なイベント制御が可能になりました。また、グラフィックやBGMの素材も豊富に収録されており、自由度の高いゲーム制作が可能です。さらに、キャラクターグラフィックを自作できる『キャラクターツクール』との2枚組構成となっており、オリジナリティの高い作品を作ることができます。
一方で、メモリーカードの容量消費が非常に大きい、処理の重さやバグの多さ、ロード時間の長さなど、技術的な制約や不具合が多く指摘されており、完成度には課題が残る作品でもあります。特にオリジナルマップの容量効率が悪く、長編作品の制作には工夫が求められました。
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