『カルドセプト エキスパンション』は、トレーディングカードゲームの戦略性とボードゲームの駆け引きを融合させた対戦型ゲーム。第1作が1999年5月1日に、追加要素を加えた『プラス』が2000年11月30日に、共にメディアファクトリーからPlayStationで発売されました。
本作は、1997年にセガサターンで発売され「TCG+モノポリー」とも称される画期的なシステムで高い評価を得た『カルドセプト』のPlayStation移植版です。プレイヤーは「セプター」となり、クリーチャー(モンスター)やアイテム、スペルといったカードを組み込んだ「ブック(デッキ)」を構築し、ダイスを振ってマップを周回しながら領地を拡大します。止まった土地にクリーチャーを召喚して自分の領地とし、そこに止まった相手から通行料(魔力)を奪うことで目標魔力の達成を目指します。SS版からゲームバランスが見直されているほか、カードイラストを鑑賞できる「画廊モード」や、CPU対戦時の思考速度の向上など、快適なプレイ環境が整備されています。
後に発売された『エキスパンション・プラス』は、前作『エキスパンション』の内容をベースに、対戦用マップを20面追加し、システム面にさらなる微調整を加えた決定版です。特にマップバリエーションが増えたことで、対人戦における戦略の幅が大きく広がりました。開発を手掛けた大宮ソフトによる緻密なバランス調整と、加藤直之氏や開田裕治氏といった著名イラストレーターによる重厚なカードアートは、多くのファンを魅了し、現在まで続くシリーズの礎を築きました。
本作のアートワークには、加藤直之氏、開田裕治氏、末弥純氏など、SF・ファンタジー界の重鎮イラストレーターが多数参加しており、その美術的な価値も高く評価されています。また、ゲームシステムの根幹にある「土地を確保して資産を増やす」というルールは、世界的なボードゲーム『モノポリー』に通じるものがあります。デジタルな対戦だけでなく、アナログな盤上での駆け引きに興味を持たれた方には、ボードゲームの古典的名作もおすすめです。













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