『ディオラムス』は、2000年11月30日にPlayStation向けに発売された作品で、ボードゲームと格闘ゲームの要素を融合させた異色の対戦型戦略ゲームです。プレイヤーはキャラクターを操作し、マス目上で移動しながら敵との距離を測り、通常攻撃・必殺技・特殊技・チャージのいずれかを選択して戦います。防御側も防御・カウンター・回避・略奪ガードの選択肢があり、読み合いと駆け引きが勝敗を左右します。ゆえに、運任せではなく戦略性が重視される構造となっています。

加えて、素早いキャラほどターンが早く回ってくるシステムが採用されており、テンポの良さが際立ちます。その過程で、武器やアイテムをショップで購入し、マスに設置することで戦術の幅を広げることが可能です。アイテムマスを囲むことで一時的に移動を制限しつつ、確実な戦力強化を図るなど、地形と装備を駆使した戦いが展開されます。

敗北したプレイヤーも死霊として盤面に残り、他プレイヤーに呪いをかけることで影響を与え続けます。ゆえに、最後まで緊張感が途切れず、逆転の可能性を秘めた展開が続きます。ストーリーモードを進めることで使用可能キャラが最大12人まで増え、それぞれに異なるエンディングが用意されているため、長期的なプレイにも耐える構成です。

シリーズとしての展開は確認されておらず、単独タイトルとして登場しています。発売後は中古市場で希少性が高まり、プレミアソフトとして注目されるようになりました。また、プレイ動画の投稿やブログでの再評価が続いており、レトロゲームファンの間で静かな人気を保っています。