『スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望』は、特撮ヒーローを題材としたクロスオーバー型ロールプレイングゲームであり、コンパチヒーローシリーズの一作としてPlayStation向けに展開されました。本作は前作『スーパーヒーロー作戦』の続編に位置付けられますが、ストーリー上の直接的な繋がりはなく、登場キャラクターや構成が大幅に刷新された独立作品として設計されています。参戦作品は実写特撮に限定され、アニメ系ロボット作品やバンプレストオリジナルキャラクターは登場しない構成です。
物語は「ウルトラマンガイア編」「仮面ライダー編」「キカイダー編」「帝国決戦編」の4章構成で展開され、それぞれ異なる時空と地域を舞台にしています。各章は原作のエピソードをベースに再構成されており、ウルトラマンガイア編では根源的破滅招来体との戦い、仮面ライダー編ではショッカー・デストロン・ゴルゴムとの抗争、キカイダー編では新人類帝国との対決が描かれます。最終章では全ヒーローが集結し、オリジナル敵勢力「ダイダル帝国」との決戦が展開される構造です。
ゲームシステムはターン制バトルを基本とし、属性相性や必殺技演出、変身システムなどが導入されています。特定の敵キャラクターを仲間にできる「パーセル」機能や、サウンドテスト・カード鑑賞モードなどのコレクション要素も搭載されており、ファン向けの演出強化が図られています。一方で、戦闘テンポの遅さやレベルバランスの不均衡、クロスオーバー要素の希薄化などが指摘されており、前作と比較して評価が分かれる結果となっています。
登場キャラクターはウルトラマン、仮面ライダー、宇宙刑事、キカイダー、イナズマン、快傑ズバット、星雲仮面マシンマンなど、昭和から平成初期までの特撮ヒーローが網羅されています。各キャラクターは原作設定を踏襲しつつ、ゲームオリジナルの台詞や演出が追加されており、ファン層の世代別嗜好に対応した構成が意識されています。特にウルトラマンガイア編では原作の再現度が高く、単独作品としての完成度も高いと評価されています。
登場作品
- ウルトラマン
- ウルトラセブン
- 帰ってきたウルトラマン
- ウルトラマンガイア
- 仮面ライダー
- 仮面ライダーV3
- 仮面ライダーBLACK
- 仮面ライダーBLACK RX
- 人造人間キカイダー
- キカイダー01
- イナズマン
- 宇宙刑事ギャバン
- 宇宙刑事シャリバン
- 宇宙刑事シャイダー
- 快傑ズバット
- 星雲仮面マシンマン
コメントを追加