『青の6号 Antarctica』は、2000年9月28日にプレイステーションで発売された戦略シミュレーションゲームです。原作は小澤さとるによるSF漫画『青の6号』で、本作はその世界観をベースに、OVA版『青の6号』の設定やキャラクターを取り入れたオリジナルストーリーが展開されます。プレイヤーは海洋特殊部隊「青の6号」の指揮官として、南極海を舞台に未知の敵との戦いに挑みます。

ゲームはターン制の戦略シミュレーション形式で進行し、潜水艦や支援艦、修理ポッドなど多彩なユニットを駆使して戦局をコントロールします。ユニットごとに異なる能力や移動範囲が設定されており、地形や敵の配置を読みながら戦略を練る必要があります。特に潜水による回避行動や、修理ポッドによるHP回復など、海戦ならではの戦術が求められる点が本作の醍醐味です。戦闘中にはキャラクター同士の掛け合いや特殊演出も挿入され、物語性を高めています。

プレイヤーは物語の進行に応じて新たなユニットやキャラクターを獲得し、編成の自由度が増していきます。戦闘だけでなく、ストーリー面でも緊張感のある展開が続き、敵の正体や南極海に隠された秘密が徐々に明らかになります。難易度は高めに設定されており、戦略性とリソース管理が勝敗を左右します。セーブのタイミングやユニットの配置が重要となるため、繰り返しの挑戦が求められる場面も多く、やりごたえのある設計となっています。

プレイステーション専用タイトルとして登場した本作は、2枚組の大容量ディスクによって、重厚なストーリーと多彩な戦闘演出を実現しています。グラフィックは当時としては高水準で、海中の描写や艦艇のデザインにこだわりが感じられます。OVA版の雰囲気を忠実に再現しつつ、ゲームならではの戦略性を融合させた本作は、SF海戦ゲームの中でも異彩を放つ存在です。

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