『宇宙戦艦ヤマト 英雄の軌跡』は、PlayStation向けに2000年に発売されたシミュレーションゲームで、ヤマトシリーズのファンディスク的な位置づけを持つ作品です。

本作では、前作『遥かなる星イスカンダル』および『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』の映像集やセーブデータを収録。さらに、1976年に雑誌掲載された松本零士によるサイドストーリー「永遠のジュラ編」をゲーム化したモードも搭載されています。

「永遠のジュラ編」では、デスラーの娘ジュラの視点から物語が展開。ヤマト艦内で幻覚現象が発生し、その原因を探るべく惑星サイレンへと向かいます。ジュラと母メラが住む惑星での戦闘を通じて、ガミラス艦隊との対峙やジュラの旅立ちが描かれます。

ゲームシステムは前作の流用で、白兵戦要素は非搭載。ボイスは一部シーンのみに使用されており、資料集的な側面が強い構成となっています。シリーズの世界観を補完する内容が詰まっており、既存ファンに向けた特化型タイトルです。