『ラブひな 愛は言葉の中に』は、赤松健の人気漫画『ラブひな』を題材にした、言葉収集型アドベンチャーゲームです。PlayStation専用タイトルとして、2000年9月28日にコナミから発売されました。
本作の最大の特徴は、ポケットステーションを使って「言葉」を集めるシステムです。赤外線通信やミニゲーム(じゃんけん)を通じて言葉を入手し、それらを組み合わせることで、ひなた荘の住人たちのエピソードを解放できます。エピソードはフルボイスで展開され、原作の雰囲気を忠実に再現。なる、しのぶ、カオラ、素子などの人気キャラが登場し、ファンにはたまらない内容となっています。
ただし、言葉の収集にはポケットステーションが必須で、赤外線通信による入手は環境に左右されるため、攻略本や雑誌掲載のパスワードを頼るプレイヤーも多かったようです。イベントCGは130枚以上収録されており、ボリューム面では充実していますが、すべてのエピソードを見るには根気と工夫が必要です。
本作は『ラブひな』ファン向けに特化した設計で、アニメ版ではなく原作準拠の作画が採用されています。ポケットステーションを活用した実験的な構造は、当時のギャルゲーの中でも異色の存在でした。
コメントを追加