『仮面ライダーV3』は、2000年9月14日にプレイステーションで発売された3D対戦格闘ゲームです。前作『仮面ライダー』の続編として、昭和ライダーの中でも高い人気を誇るV3を中心に据えた本作は、原作の雰囲気を忠実に再現しながらも、キャラゲーとしての遊びやすさと奥深さを兼ね備えた意欲作です。開発はKAZeが担当し、シリーズファンに向けた丁寧な作り込みが随所に光ります。

プレイヤーはV3をはじめ、1号・2号・ライダーマンなどの昭和ライダーや、デストロンの怪人たちを操作して戦いに挑みます。ストーリーモードでは、V3の物語を追体験できるだけでなく、変身タイミングによって展開が変化する分岐要素も搭載。さらに、隠しモードではライダーマンが首領を倒すIF展開も用意されており、原作ファンにはたまらない演出が盛り込まれています。音声は新規録音で、藤岡弘や中江真司らが本人出演している点も特筆すべき魅力です。

本作の戦闘は、初心者でも楽しめるように「必殺技ボタン」が標準搭載されており、複雑なコマンド入力なしでライダーキックなどの必殺技を発動できます。一方で、難易度は高めに設定されており、戦略性や反射神経が求められる場面も多く、やりごたえのあるバトルが展開されます。登場キャラクターは30体以上と豊富で、戦闘員を操作して怪人やライダーと戦う「戦闘員モード」など、ユニークなゲームモードも充実しています。

プレイステーション専用タイトルとして登場した本作は、前作とのデータ連携によって1号・2号が初期から使用可能になるなど、シリーズ間の繋がりも意識されています。OPムービーやシアターモードの演出も丁寧に作り込まれており、昭和ライダーの世界観を余すことなく体験できる一作として、キャラゲーの枠を超えた完成度を誇ります。

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発売日:2000年9月14日