『むし太郎』は、夏休みの野山を駆け巡り、ひたすら昆虫採集に没頭する昆虫採集アクションゲーム。2000年7月6日にビクターインタラクティブソフトウェアからプレイステーションで発売され、「ぼくのなつやすみ」等のヒットで注目されていた夏休み体験ゲームの中でも、特に「虫を捕る」という一点に特化したストイックな作品として登場しました。

プレイヤーは主人公の少年「むし太郎」となり、弟や妹と一緒に作った「むし小屋」を自慢の昆虫でいっぱいにするため、18日間の夏休みを過ごします。3Dで描かれた森や草原のフィールドを探索し、虫を見つけると「採集モード」に切り替わります。単にボタンを押すだけでなく、虫の動きに合わせてタイミングよく網を振ったり、ボタンを押す長さで距離を調整したりするアクション性が求められます。

収録されている昆虫は、カブトムシやクワガタといった花形からマニアックな種類まで全165種類。ステージによっては網を使わず「手づかみ」で捕獲したり、隠れている虫を探し出したりと様々なテクニックが必要です。ストーリーや人間ドラマは控えめで、純粋に図鑑コンプリートを目指す収集要素の強さが特徴です。

『むし太郎』はゲームオリジナルの作品です。特定の原作はありませんが、日本の子供たちの夏の風物詩である「昆虫採集」をテーマに、童心に帰って遊べるデジタル昆虫図鑑的な側面を持っています。

むし太郎