『作曲するんだもん ダンスリミックス編』は、音楽理論や楽器の演奏技術がなくても、誰でも手軽に本格的なダンスミュージックを作成できる音楽制作シミュレーション(ツール)。2000年6月29日にビングからPlayStationで発売されました。

本作の最大の特徴は、従来の音楽制作ソフトのように音符を一つずつ入力するのではなく、あらかじめ用意された「フレーズ」を並べていくだけで曲が完成するという、画期的なシステムにあります。収録されているフレーズ(音の素材)は、ドラム、ベース、シンセサイザーなど、ダンスミュージックに特化したものが実に1500種類以上。プレイヤーはこれらをパズルのようにタイムライン上に配置していくだけで、プロ顔負けのグルーヴ感あふれるトラックを作り出すことができます。

「ダンスリミックス編」というタイトルですが、これ一本で完結して遊べる作品です。作成した楽曲は最大15曲までメモリーカードに保存可能で、8音同時発音による厚みのあるサウンドを実現しています。また、単に曲を作るだけでなく、作成した曲に合わせて画面上のキャラクターがダンスをする演出もあり、視覚的にも楽しめる工夫が凝らされています。「作曲に興味はあるけど、難しそう」と敬遠していた層に向けた、プレイステーション末期の名作ツールです。

本作を発売したビングは、90年代から2000年代初頭にかけて活動していたゲームメーカーです。本作のような実用的なツールソフトのほか、『おきらくテニス』などのカジュアルなゲームを手掛けていました。本作は、当時流行していた「音楽ツクール」シリーズなどが敷居が高いと感じるユーザーに対し、「ループシーケンサー」と呼ばれる実際の作曲手法(ACIDなどのソフトに近い形式)をゲーム機向けに極限まで簡略化して提供した、先見性のある一本でした。

作曲するんだもん ダンスリミックス編(関連商品)

駿河屋あんしん&らくらく買取