『スーパーロボット大戦α』は、2000年5月25日にPlayStation用ソフトとしてバンプレストから発売されたシミュレーションRPGで、スパロボシリーズの中でも「αシリーズ」の第一作にあたります。従来の「DC戦争シリーズ」から一新され、より多くの新規プレイヤーを取り込むために、難易度の緩和やユーザーフレンドリーなシステム設計がなされました。戦闘アニメーションの本格導入や、熟練度システム、技能ポイントの導入など、後のシリーズに大きな影響を与える新要素が多数盛り込まれています。

参戦作品は『新世紀エヴァンゲリオン』『トップをねらえ！』『マクロスプラス』などの初参戦組を含め、ガンダムシリーズやマジンガー、ゲッターといった定番作品も網羅されており、まさに“夢の共演”が実現したタイトルです。主人公は性格や誕生日、恋人の設定まで細かくカスタマイズでき、選択によって精神コマンドや特殊技能の習得に違いが出るなど、プレイヤーの個性が反映される作りになっています。

また、ポケットステーションとの連動要素もあり、ミニゲームで得たスコアを本編の資金に還元できるなど、当時としては斬新な試みも見られました。戦闘演出のカット機能や、マップ上での高低差・距離補正の導入など、ゲーム性の面でも大きな進化を遂げています。