『アートカミオン 双六伝』は、煌びやかなデコトラ(アートトラック)を駆り、日本全国を舞台にしたボードゲームで最速の運び屋を目指す異色のテーブルゲーム。2000年4月27日にアフェクトからPlayStationで発売されました。
本作は、スパイク(現・スパイク・チュンソフト)から独立したスタッフらが設立したメーカー「アフェクト」が手掛けた『アートカミオン』シリーズの第2弾です。前作『芸術伝』がデコトラを操作するレースゲームだったのに対し、本作はその名の通り「双六(すごろく)」へとジャンルを一変させています。プレイヤーはトラック野郎となり、荷物の運搬依頼を受けて出発地から目的地までのマス目を進みます。サイコロではなく、手持ちのカードを使用して進むマス数を決める戦略的なシステムが採用されており、ライバル車との妨害合戦や、荷物の奪い合いといったトラッカー同士の熱いバトルが盤上で繰り広げられます。
ゲームの魅力であるデコトラの改造要素も健地で、仕事で稼いだ資金を使って、バンパー、バイザー、デッキ、ペイントといった多彩なパーツを購入し、自慢の愛車をカスタマイズすることが可能です。また、このジャンルには欠かせない「演歌」のBGMも収録されており、ド派手なトラックが演歌を響かせながら日本地図の上を爆走するという、独特のコテコテした世界観が形成されています。最大4人での対戦プレイにも対応しており、パーティーゲームとしても遊べる仕様となっています。
本作のような「デコトラゲーム」の源流には、映画『トラック野郎』シリーズによって確立された日本のデコトラ文化があります。煌びやかな装飾と義理人情の世界は、模型メーカーのアオシマ(青島文化教材社)によるプラモデルシリーズとしても長年愛され続けています。本作でデコトラの造形美に興味を持たれた方には、自分の手で作り上げるプラモデルの世界が、より深くその魅力を知る入口となります。













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