名称 | EVE ZERO |
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ジャンル | アドベンチャー |
発売元 | ゲームビレッジ |
発売日(配信日) | 2000年03月30日 |
機種 | PlayStation(PS) |
年齢区分 |
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『EVE ZERO』。それは、『EVE burst error』の2年前を舞台にした物語。探偵「天城小次郎」と捜査官「法条まりな」、シリーズを代表する2人の主人公が、それぞれの視点から事件を追うマルチサイトアドベンチャーだ。しかし、本作での2人は直接顔を合わせることはない。なぜなら、『EVE burst error』で初めて出会うという設定だから。シリーズファンにとっては、その出会いの“前日譚”を体験できる、見逃せない作品と言えるだろう。後付けのシナリオゆえに、物語上の矛盾点も存在するらしいが、それもまたレトロゲームならではの味わい深さ、と言えるかもしれない。
EVEシリーズの醍醐味といえば、やはり「マルチサイトシステム」だろう。2人の主人公、小次郎とまりなの視点を切り替えながら、1つの事件を多角的に解き明かしていく。片方の視点だけでは行き詰まってしまう仕掛けが用意されており、もう一方の視点で得た情報が突破口となる。まるでパズルのピースを組み合わせるように、2つの物語が絡み合い、真相へと近づいていく感覚は、他のアドベンチャーゲームではなかなか味わえない。
本作では「コマンド総当り方式」が採用されている。これは、用意されたコマンドを手当たり次第に選択していくという、ある意味で古典的なシステムだ。しかし、この総当りこそが、思わぬ発見や意外な展開を生み出す。そして、本作で新たに搭載された「フォーカスモード」。これは、対面中の人物に近づき、より深い情報を聞き出すためのもの。通常の会話では得られない相手の反応や、隠された真実が明らかになるかもしれない。ストーリー進行に関係のない場面でも使用可能で、キャラクターの意外な一面を垣間見ることができる。
物語は、桂木探偵事務所の所長代理である天城小次郎と、警視庁公安第六課の敏腕捜査官、法条まりなが、それぞれ別の事件を追うところから始まる。小次郎は、知り合いのカメラマンから紹介された、家出した息子の捜索依頼を引き受ける。一方、まりなは、連続猟奇殺人事件の捜査を命じられる。一見、無関係に見える2つの事件は、やがて1つの共通したシナリオへと結びついていく。連続猟奇殺人事件の真相に迫るにつれ、小次郎とまりなは、それぞれの過去や運命と向き合っていくことになる。
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