『聖戦士ダンバイン 聖戦士伝説』は、2000年にPlayStation向けに発売された『聖戦士ダンバイン』シリーズ初の単独ゲーム化作品です。1983年放映のテレビアニメ『聖戦士ダンバイン』を原作とし、プレイヤーはアニメ主人公ショウ・ザマではなく、オリジナルキャラクター「シュンジ・イザワ」として異世界バイストン・ウェルに召喚されます。原作の世界観を踏襲しつつ、ロウルート/カオスルート/転向ルート/nonオーラマシンルートなど、多彩なif展開が用意されており、原作では敵だったキャラクターを仲間に引き込むことも可能です。続編やリメイクは存在せず、本作がシリーズ唯一の本格シミュレーションRPGです。
プレイヤーは、異世界バイストン・ウェルで「リの国」の王となり、オーラバトラーを開発・強化しながら戦争を指揮します。戦闘はクォータービュー形式で展開され、向きによる命中率やダメージ補正、行動値によるターン順など、戦略性の高いシステムが採用されています。たとえば、敵の背後を突いて大ダメージを与えたり、一騎討ちで騎団全員に経験値を獲得することも可能です。
こうして、プレイヤーは資金を獲得して新型オーラマシンを開発し、強化パーツを購入して自軍を強化します。たとえば、ズワァースやビルバインの量産型「ゼルバイン」など、原作未登場の機体も登場し、パイロットの能力によって性能が補正されます。やがて、選択肢によってショウ・ザマが敵として登場する「修羅」ルートや、オーラマシンを一切使わずにドラグーンで戦うルートなど、原作とは異なる展開が待ち受けます。
こうして、プレイヤーは仲間との絆を深めながら、ドレイク・ルフトやビショット・ハッタとの戦いを繰り広げ、地上界への浮上やジャコバ・アオンによる浄化など、壮大な物語を体験します。エンディングは15種類以上存在し、選択と行動によって物語の結末が大きく変化します。
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