『華蘭虎龍学園』シリーズは、アーケードで稼働していた脱衣麻雀ゲームを健全な恋愛アドベンチャーへと昇華させた美少女恋愛麻雀シミュレーション。2000年2月から4月にかけて、J・ウイングからPlayStationで3ヶ月連続リリースされた『どきどき編』『むねきゅん編』『ぴゅあらぶ編』の3部作です。
本シリーズは、主人公が「華蘭虎龍(からんころん)学園」に転校し、そこで出会う個性豊かなヒロインたちと麻雀を通じて愛を育む学園ドラマを描いています。最大の特徴は、3つのパッケージそれぞれに異なる3名のヒロインが登場し、キャラクターデザインを担当するイラストレーターも巻ごとに異なるというオムニバス形式を採用している点です。『むねきゅん編』では現津みかみ氏、『ぴゅあらぶ編』では朝比奈えりか氏などが起用されており、各巻で全く異なるビジュアルと雰囲気のヒロイン攻略を楽しむことができます。
ゲームシステムは、会話イベントでストーリーを進める「アドベンチャーパート」と、ヒロインと1対1で勝負する「麻雀パート」を交互に繰り返すオーソドックスな構成です。イカサマアイテムや必殺技といった非現実的な要素は排除されており、純粋な麻雀の実力が試される仕様となっています。対局に勝利することで親密度が上昇し、デートイベントや特別なCGイベントが発生。元が脱衣麻雀とは思えないほど、プラトニックで甘酸っぱい「ピュアラブ」な青春ストーリーが展開されます。
『華蘭虎龍学園』シリーズは、フェイス(FACE)が開発した同名のアーケードゲームを原点としています。アーケード版はコミカルなキャラクターと脱衣要素が売りの麻雀ゲームでしたが、家庭用版ではそのキャラクター性を活かしつつ、恋愛アドベンチャーとしての側面に焦点が当てられました。












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