『ウキウキ釣り天国』シリーズは、PC用ソフトとして展開されていた本格的な釣りシミュレーターをベースに、家庭用ゲーム機独自のアドベンチャー要素を追加したフィッシングゲーム。PlayStationにおいて『人魚伝説の謎』『川物語』『魚神伝説を追え!』の計3作品が、演歌や歌謡曲で知られるレコード会社テイチクから発売されました。

本シリーズの核となるのは、アーガス企画が開発したPC版譲りのシミュレーションエンジンです。水深、水温、天候といった環境データが魚の動きに影響を与える仕様は本格的で、適切な仕掛けを選ばなければアタリすら来ないシビアな一面を持っています。しかし、PS版ではその硬派なシステムの上に、マップ移動や会話イベントといったRPG風の進行形式が被せられています。「釣り仙人」をはじめとするアクの強いキャラクターたちが登場し、釣り場を開放するために彼らの依頼(クエスト)をこなしていく構成となっています。

第1作『人魚伝説の謎』(1997年)は海釣りを題材にしていますが、実写取り込みで作られたヒロイン(人魚)や登場人物たちのビジュアルが独特の濃さを放っており、釣り本来のリアルさと演出のシュールさが混在する奇妙な作風となりました。続く第2作『川物語』(1998年)では渓流釣りに特化し、第3作『魚神伝説を追え!』(2000年)では再び海を舞台に、喋るニワトリを相棒にして古代魚を追うという、よりエンターテインメント(あるいはファンタジー)に寄ったストーリーが展開されます。

操作性やロード時間などのシステム面では、同時代のメジャーな釣りゲームと比較して洗練されていない部分も見受けられます。しかし、淡々と釣りをするだけのソフトが多い中、強引ともいえるストーリー展開と収集要素を盛り込み、ソロプレイでも長時間遊ばせるための工夫が凝らされたシリーズです。

『ウキウキ釣り天国』シリーズのオリジナルは、アーガス企画が開発したPC(Windows/Mac)用ソフトです。PC版は実用性の高いシミュレーターとして一定の評価を得ていましたが、PS版への移植に際して追加された独自要素が、本作を単なる移植作ではないユニークな存在にしています。

ウキウキ釣り天国 (PS)

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