『Tactical Armor Custom ガサラキ』は、2000年にPlayStation向けに発売された戦術型ロボットアクションゲームで、アニメ『ガサラキ』の世界観をベースにしたオリジナルストーリーが展開されます。高橋良輔監督が監修を務め、アニメ本編の「その後の可能性」を描く構成となっており、ファンにとっては興味深い設定が盛り込まれています。
プレイヤーはタクティカルアーマー(TA)部隊の一員として、都市内で発生する爆破事件や敵勢力との戦闘に挑みます。戦闘は基本的にオート進行で、ユニットの配置や行動指示が鍵を握りますが、AIの挙動が不安定で、思い通りに動かない場面も多く、操作性には課題が残ります。戦闘中にTAが成長する要素もありますが、強化の実感が薄く、戦略性よりも運に左右される場面が目立ちます。
物語はアニメに登場したキャラクターも一部登場しますが、中心はゲームオリジナルの隊員たちに置かれており、隊員同士の友情や葛藤が描かれます。無線通信による作戦制限や、短い制限時間の中での任務遂行など、緊張感のある演出が施されていますが、演出のテンポやカメラ挙動に難があり、没入感を損なう場面も見受けられます。
本作はPlayStation専用タイトルとして、グラフィック面ではTAの重厚なデザインや都市の描写に力が入っており、ロード時間の短さも評価されています。ただし、マップ数やボリュームは少なく、慣れれば6時間程度でクリア可能な内容となっており、アニメファン向けの鑑賞作品としての側面が強い印象です。ゲームとしての完成度は高くないものの、ガサラキの世界観を補完する資料的価値は一定の評価を受けています。
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