『クーデルカ』は、19世紀末のイギリスを舞台に、修道院に巣食う怪異と謎に迫るゴシックホラーRPG。1999年12月16日にSNKからPlayStationで発売されました。
本作は、『聖剣伝説2』や『聖剣伝説3』のコンポーザーとして知られる菊田裕樹氏が、スクウェア(現・スクウェア・エニックス)退社後に設立した開発会社「サクノス」で手掛けた第一作目です。自ら監督・脚本・演出・音楽・プロデュースを務めており、氏の作家性が色濃く反映されています。物語の舞台は1898年、ウェールズ地方にある「ネメトン修道院」。霊能者である主人公クーデルカ・イアサントは、内なる呼び声に導かれて修道院を訪れ、そこで出会った冒険家エドワードや司教ジェームズと共に、凄惨な過去と魔術的な陰謀に巻き込まれていきます。CD-ROM4枚組の大容量を使用し、全編フルボイスのイベントシーンや、モーションキャプチャーを用いたリアルなキャラクター演技により、映画的な演出が徹底されています。
ゲームシステムは、フィールド探索とランダムエンカウントによる戦闘で構成されていますが、戦闘パートにはシミュレーションRPGのようなマス目移動の要素が取り入れられています。7×7マスのフィールド上でキャラクターを動かし、銃器や魔法の射程を考慮しながら戦う戦略的なスタイルです。武器には耐久度があり、使い続けると壊れるため、リソース管理も重要となります。重厚で陰鬱なストーリーと、生物的な嫌悪感を催すクリーチャーデザインが特徴で、一般的な「剣と魔法のファンタジー」とは一線を画す、大人向けのダークファンタジーとして構築されています。
本作の世界観と設定は、後にPlayStation 2で展開されるRPG『シャドウハーツ』シリーズへと直接受け継がれています。開発元のサクノス(後にノーチラスへ改名)は既に解散していますが、『クーデルカ』で描かれたネメトン修道院の出来事や、主要キャラクターのその後の運命は、『シャドウハーツ』の物語の根幹に関わる重要な要素となっています。本作のダークな世界観に魅力を感じた方には、より洗練されたシステムで物語が深掘りされる続編的シリーズへの挑戦をおすすめします。













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