『ルナティックドーン オデッセイ』は、1999年12月2日にアートディンクより発売されたPlayStation用のフリースタイルRPGです。『ルナティックドーン』シリーズ第8作にあたり、プレイヤーが自由に人生を選び取るというコンセプトをさらに推し進めた、“人生そのものが冒険”であることを体現した異色作です。

物語の冒頭では「行方不明の父を探す」という目的が提示されますが、それを追うかどうかもプレイヤーの自由。世界各地を旅し、依頼をこなして名声を得るもよし、盗賊や暗殺者として悪名を轟かせるもよし、結婚して家庭を築くもよし、何もせず平凡に老いていくもよし。プレイヤーの選択によって人生が分岐し、複数のエンディングが用意されています。

ゲームシステムは、街やダンジョンを選択式で移動し、依頼を受けて報酬を得るという構成。ダンジョン探索時はキャラクターを直接操作し、戦闘はアクティブタイムバトル方式で展開されます。敵はシンボルエンカウントで、戦闘回避も可能。また、信仰・名声・悪名・技能などのパラメータが細かく設定されており、プレイスタイルによって世界の反応が変化するのも魅力です。

さらに、特定の条件を満たすことで「国王になる」「世界を滅ぼす」「闇ギルドを乗っ取る」「世界一の美女と結婚する」などの特殊エンディングが発生。まさに“人生を遊ぶ”というテーマを体現した、自由度の極致とも言える作品です。