『着信メロディだもん』は、携帯電話(フィーチャーフォン)の着信音を自作することがブームとなっていた時代に登場した、着信メロディ入力支援ツールソフト。1999年11月25日にビングからPlayStationで発売されました。

本作はゲームではなく、実用ソフトに分類されます。当時の携帯電話は、現在のように楽曲データをダウンロードするのではなく、ユーザー自身が端末のキーで「ドレミ」に相当する数字や記号を一音ずつ打ち込んで着信音を作成するのが主流でした。書店には分厚い「着メロ本」が並んでいましたが、本作はそのデジタル版とも言える存在です。画面上に表示される楽譜(入力用データ)を見ながら、手持ちの携帯電話に打ち込んでいくことで、J-POPやアニメソング、ゲーム音楽など全200曲以上の着信メロディを作成できます。

対応キャリアはNTTドコモ、IDO(現au)、J-PHONE(現ソフトバンク)など当時の主要各社を網羅しており、3和音や4和音といった当時の最新機種にも対応していました。また、単に既存曲を入力するだけでなく、PS上でオリジナル曲を作曲し、それを携帯電話用の入力データに変換して表示する機能も搭載。コントローラーを使って手軽に作曲し、それを携帯で持ち歩けるという、モバイル音楽ライフの先駆け的な楽しみを提供しました。後に『GOLD』『SILVER』や、曲を追加した『volume.2』~『4』などのシリーズ作も続々と発売されました。

本作を発売したビングは、『作曲するんだもん』シリーズなどで知られるメーカーです。音楽制作ツールを家庭用ゲーム機向けに落とし込むノウハウを持っており、本作もその技術が活かされています。当時は着信メロディ関連の市場が爆発的に拡大しており、書店には攻略本コーナーの隣に「着メロ入力ブック」が平積みされているような時代でした。本作はそうした時流を捉え、ゲーム機を「実用ツール」として活用する提案を行った一本です。

着信メロディだもん(関連商品)

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