『かえるの絵本 〜なくした記憶を求めて〜』は、記憶を失いカエルの姿になってしまった主人公が、人間に戻るために奔走するファンタジック育成RPG。1999年10月21日にビクターインタラクティブソフトウェアからプレイステーションで発売され、絵本のような温かみのある世界観と、本格的な育成要素が融合した作品として登場しました。

物語は、自分の名前も過去も忘れてしまった一匹のカエルが、賢者ラドゥの魔法によって「1年間だけ」人間の姿に変えてもらうところから始まります。プレイヤーは男女どちらかの性別を選択し、冒険者の拠点となる「コロナの街」で生活しながら、失われた記憶と呪いを解く手がかりを探します。ゲームは、仕事や訓練を行ってパラメータを上げる「育成パート」と、酒場で依頼を受けて仲間と共にダンジョンへ挑む「RPGパート」を繰り返して進行します。

本作の最大の特徴は、プレイヤーが辿った冒険の軌跡が、そのまま一冊の「絵本」として書き記されていくシステムです。どのような依頼をこなし、誰と親交を深めたかによって絵本の内容や結末が変化するため、自分だけの物語を作る楽しみがあります。また、総勢13人の個性的な仲間キャラクターには好感度が設定されており、友情や恋愛といったドラマチックな展開も用意されています。

『かえるの絵本 〜なくした記憶を求めて〜』は、ゲームオリジナルの作品です。カエルをモチーフにしたファンタジー作品として独自の世界観を構築しており、特定の原作小説や漫画は存在しません。

かえるの絵本(ゲーム)