『ダイナミックロボット大戦 出撃!! 脅威のロボット軍団』は、1999年9月30日に徳間書店インターメディアからPlayStation向けに発売されたアドベンチャーゲームです。ジャンルは「クリックまんが」とされ、プレイヤーは画面上の特定ポイントをクリックして物語を進行させる形式を採用しています。開発はアニメーション制作会社のアートランドが関与しており、キャラクターデザインは永井豪、作画監督は小松原一男、音楽は菊池俊輔と渡辺宙明という豪華な布陣が揃っています。

物語は、宇宙から地球に逃れてきたグレンダイザーの危機に呼応し、マジンガーZ、グレートマジンガー、ゲッターロボが再び立ち上がるというクロスオーバー展開で、全6話構成を予定していたものの、本作はその第1話に相当する内容で完結しておらず、続編も制作されないままシリーズは未完に終わりました。演出はTVアニメ風の画風で統一され、BGMには「Zのテーマ」や「宇宙の王者グレンダイザー」などの原作楽曲が使用され、キャラクターのボイスも石丸博也、野田圭一、神谷明らオリジナルキャストが担当しています。

クリック操作によるテンポの悪さや、永井豪の原作画風ではない点などに賛否がありましたが、音声演出やBGMの再現度は高く評価されました。なお、続編にあたる『ダイナミックロボット大戦2』は本作とは物語上の連続性がなく、別作品として扱われています。