『クロックアドベンチャー』は、1999年9月2日にコーエー(現・コーエーテクモゲームス)よりPlayStation向けに発売された3Dアクションアドベンチャーゲームで、イギリスのアルゴノートゲームスが開発した『Croc 2』の日本語ローカライズ版です。前作『クロック!パウパウアイランド』(Croc: Legend of the Gobbos)の続編にあたり、ワニの主人公クロックが再び冒険に旅立ちます。

物語は、クロックが育ったパウパウアイランドを離れ、行方不明となった両親を探す旅に出るところから始まります。新たな舞台では、個性豊かな村人たちと交流しながら、各地に点在するステージを攻略していきます。ゲームは拠点となる村を中心に展開され、アイテムの収集や乗り物の活用、ボス戦など、前作よりも探索とアクションの幅が広がっています。

操作性やカメラワークにはややクセがあるものの、雪玉に乗って滑走したり、ボートでレースをしたりと、バリエーション豊かなアクションが魅力です。音楽や演出も丁寧に作り込まれており、特にボス戦のBGMはファンから高い評価を受けています。一方で、ゲーム進行に関するヒントが少なく、次に何をすればよいか分かりづらい場面もあるため、試行錯誤が求められる構成となっています。