『太閤立志伝III』は、1999年3月5日にコーエーからWindows向けに発売され、同年8月19日にPlayStation版が登場した歴史シミュレーションゲームで、シリーズ第3作にあたります。

本作では、豊臣秀吉または架空武将を主人公として、戦国時代を舞台に出世と天下統一を目指します。プレイヤーは織田信長の家臣として「主命」を遂行しながら勲功を稼ぎ、昇進を重ねて城主・大名へと成長していきます。前作からの変更点として、派閥システムの導入やアニメ調の立ち絵、ムービー演出の追加など、演出面とUIが大幅に強化されています。

また、評定は3ヶ月に一度の開催となり、進行のテンポが調整されています。武将数は前作より減少したものの、イベント数は増加しており、本能寺の変を軸にした分岐や謀反の選択など、物語性が強化された構成です。特別編では架空武将による短編シナリオも収録されており、シリーズの中でも異彩を放つ作品となっています。