『装甲機動隊L・A・P・D』は、1999年8月5日にエレクトロニック・アーツ・スクウェアから発売されたPlayStation対応のアクション(3Dアクションシューティング)ゲーム。21世紀の荒廃したロサンゼルスを舞台に、L.A.P.D.(ロサンゼルス市警)の特殊部隊員として、最新鋭の変形機動兵器「X1-A」を操り、街を支配する凶悪なギャングやテロリストを鎮圧する近未来ポリスアクション作品となっています。
プレイヤーが操縦する「X1-A」は、強力な火器で敵を殲滅する二足歩行形態「ウォーカーモード」と、高速移動が可能な「ホバーカーモード」の2つの形態に変形できます。この変形機構を状況に応じて使い分け、グリフィスパークやベニスビーチといった実在のロケーションをモデルにしたステージを駆け巡ります。単なるアクションだけでなく、特定の条件を満たすことで進行するパズル的な要素や、戦略的な立ち回りが求められる場面も用意されています。
本作には、ストーリーに沿って任務を遂行する「クライム・ウォー」モードに加え、戦略シミュレーションのような対戦モード「プレシンクト・アサルト」が搭載されています。このモードは、自軍の拠点を守りつつ、戦車やヘリコプターを生産して敵陣地に送り込み、相手の要塞(スカイキャプテン)を破壊するというルールで進行します。これは現在のMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)ジャンルの先駆けとも言える画期的なシステムであり、アクションと戦略が見事に融合した奥深い駆け引きを楽しむことができます。
『装甲機動隊L・A・P・D』は、エレクトロニック・アーツが開発した完全オリジナル作品です。海外では『Future Cop: L.A.P.D.』というタイトルで発売されました。開発当初は同社のヘリコプターアクション『ソビエト・ストライク』などの「ストライク」シリーズの続編(Future Strike)として企画されていた経緯があり、ゲームエンジンやミッションの構造にその名残が見られます。












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