『ストリートスクーターズ』は、改造した原付スクーターで街中を爆走し、最速の「原チャリ」乗りを目指す異色のバイクレースゲーム。1999年7月29日にティー・ワイ・オー(TYO)からPlayStationで発売されました。

本作は、ミニバイク改造の専門誌『モトチャンプ』編集部が制作協力を行っており、単なるネタゲーに留まらないマニアックなこだわりが詰め込まれています。プレイヤーは、スクータータイプやビジネスバイク(カブ)タイプなど、街で見かけるお馴染みの原付をベースにしたマシンを操り、商店街や住宅地といった生活感あふれるコースでレースを行います。最大の特徴は、実際のスクーター改造と同様に、チャンバー(マフラー)、プーリー、ボアアップキットといったパーツを交換して性能を強化できる点です。

レース中は、ウィリーやジャンプといったアクションを駆使してライバルを出し抜く必要があり、歩道を走ったりショートカットを見つけたりといった「ストリート」ならではのラフな展開が楽しめます。また、実在するパーツメーカーのステッカーを貼ってドレスアップする要素もあり、当時の原付改造ブーム(スクーターカスタム)の熱気をゲーム内で体験できます。開発・発売元のTYOは大手CM制作会社として知られていますが、本作のようなニッチな題材をポップなレースゲームに仕上げる手腕は、当時のPlayStation市場の多様性を象徴しています。

本作の監修を務めた『モトチャンプ』は、1979年に創刊された三栄(旧・三栄書房)のバイク雑誌です。特に50cc〜125ccのミニバイクやスクーターの改造情報に強く、走り屋からカスタムマニアまで幅広い層に支持されています。ゲーム内で描かれる「原付を改造して速くする」という楽しみは、現在でも「4MINI(モンキーやカブなどの4ストミニバイク)」カスタムの世界で脈々と受け継がれています。

モトチャンプ(関連雑誌・バックナンバー)

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