『リモートコントロールダンディ』は、1999年7月22日にヒューマンから発売されたPlayStation対応のリモートコントロール・ロボットアクション。プレイヤーは巨大ロボットに搭乗するのではなく、コントローラー(プロポ)を持った少年となって、外部から無線操縦でロボットを動かすという画期的なシステムを採用した作品です。

本作の最大の特徴は、「操縦者」と「ロボット」の位置関係が重要になる点です。ロボットのコクピット視点ではなく、地上にいる主人公の視点で操作するため、ロボットが建物の影に入れば見えなくなってしまいます。そのため、プレイヤーはロボットを操作しながら、自身もより良い視界を確保するために走り回らなければなりません。

また、昭和のロボットアニメ(特に『鉄人28号』)へのオマージュがふんだんに盛り込まれており、左右の足を別々のボタンで操作してズシンズシンと歩く重量感あふれる挙動や、ロケットパンチなどの必殺技、そして敵を倒しても街を破壊しすぎると莫大な修理費を請求されるという世知辛いシステムが、独特のリアリティと哀愁を漂わせています。

『リモートコントロールダンディ』は、特定の原作を持たないオリジナルのゲーム作品です。しかし、コンセプトや世界観は、横山光輝による漫画・アニメ『鉄人28号』などの「少年が操縦器で巨大ロボットを動かす」昭和のアニメ作品から多大な影響を受けています。

鉄人28号