『ミラノのアルバイトこれくしょん』は、11歳の少女ミラノとなって夏休みの40日間を過ごす、ドット絵アニメーションが愛らしいアルバイト&ライフシミュレーションゲーム。1999年7月1日にビクターインタラクティブソフトウェアからプレイステーションで発売され、そのクオリティの高さから長らくプレミアソフトとして知られていた隠れた名作です。
物語は、母親の入院により叔父の家で過ごすことになったミラノが、手違いで「一人暮らし」を余儀なくされるところから始まります。プレイヤーは生活費を稼ぐために「ピザ配達」や「空飛ぶ牛の乳搾り」といったユニークなアルバイト(ミニゲーム)に挑戦します。バイトで稼いだお金を使えば、叔父さんの殺風景な家を可愛い家具でコーディネートすることが可能で、自分だけの素敵なお部屋を作り上げる楽しさがあります。
本作の最大の特徴は、開発を手掛けた「ウエストン ビット エンタテインメント」による職人芸ともいえるドット絵です。主人公ミラノの仕草一つ一つが驚くほど滑らかに動き、食事や睡眠といった日常の動作さえも見ているだけで楽しいアニメーションとして表現されています。2025年には現行機向けのリマスター版も発売され、再び注目を集めています。
『ミラノのアルバイトこれくしょん』はゲームオリジナルの作品ですが、開発スタッフやキャラクターデザインの系譜として、同社のアクションRPG『モンスターワールドIV』(メガドライブ)などが挙げられます。主人公アーシャとミラノの動きや可愛らしさには共通する「ウエストン節」が感じられます。












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