『ポピュラス ザ・ビギニング』は、1999年にPlayStation向けに発売された『ポピュラス』シリーズ第3作目です。従来の神視点から脱却し、プレイヤーは青色の部族「フマラ」の女性シャーマンを直接操作して、惑星系を舞台に他部族との戦いを繰り広げます。PlayStation版では、球体マップによる地形操作や魔法演出が立体的に描かれ、家庭用機向けに最適化された操作系が導入されました。シリーズ初の3DCGによる視点変更が可能となり、戦略性と視認性が大きく向上しています。なお、PC版向けに発売された拡張パック『Undiscovered Worlds』は、PS版には未対応です。
プレイヤーは、荒れ狂う惑星で部族を率いて村を築き、地形を操りながら敵勢力に挑みます。シャーマンは「土地隆起」や「ハチの群れ」など26種類のスペルを習得し、戦況に応じて使い分けます。こうして、敵部族の拠点を攻略しながら新たな惑星へ進み、最終的に神となることを目指します。
戦闘では、格闘戦に特化した「戦士」、遠距離攻撃を行う「炎の戦士」、敵を寝返らせる「伝道師」など、役割の異なるユニットを指揮して戦術を展開します。そのため、プレイヤーはマナを管理しながら施設を建設し、従者を訓練して戦力を整えます。たとえば、敵の進路を封じるために地形を隆起させたり、敵部族同士を争わせることで優位に立つことも可能です。
こうして、プレイヤーは太陽系の最果てから旅を始め、各惑星で戦いを重ねながらシャーマンを成長させていきます。やがて、強力なスペルと部族の力を駆使して、マタク、チャマラ、ダキニといった敵勢力を征服し、神としての地位を確立します。ゲーム画面は360度回転可能な3D視点で描かれ、地形の高低差や建物の配置を視覚的に把握できます。PlayStation版では、コントローラーによるカーソル操作やショートカット機能が搭載され、快適な操作性が確保されています。
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