『ちっぽけラルフの大冒険』は、3Dゲーム全盛のプレイステーション市場において、あえてドット絵の職人芸を極めた正統派2D横スクロールアクションゲーム。1999年6月3日にニュー(NEW)から発売されました。

物語の主人公は、魔族の侵略に立ち向かった勇敢な青年ラルフ。しかし、彼は魔族の呪いによって無力な子供(ちっぽけラルフ)の姿に変えられ、幼馴染のルテイシアを連れ去られてしまいます。プレイヤーは小さくなったラルフを操作し、身の丈ほどもある「聖剣」を振るって魔族の城へと乗り込みます。基本システムは、ジャンプ、剣攻撃、下突き(兜割り)、溜め攻撃といったオーソドックスなアクションですが、その操作性は極めて良好。緻密に描かれたグラフィックと、計算し尽くされた敵配置やギミックは、往年のアーケードゲーム黄金期を彷彿とさせる完成度を誇ります。

本作の最大の特徴は、ボス戦における劇的なジャンル変更です。ステージの要所に待ち受ける魔将軍との対決では、ラルフは聖剣の力で一時的に大人の姿に戻り、ゲームシステムが「対戦格闘ゲーム」へと変貌します。コマンド入力で必殺技を繰り出し、ボスと1対1の死闘を繰り広げるこのモードは、単なるミニゲームの域を超えた本格的な作りとなっており、アクションパートの緊張感とは異なる熱い駆け引きが楽しめます。発売当時は埋もれた名作でしたが、その質の高さから後に再評価され、現在ではプレミアソフトとして知られる一作です。

本作を開発した株式会社ニューは、『ボクサーズロード』などの開発でも知られる日本のゲームメーカーです。本作『ちっぽけラルフの大冒険』は、スタッフが「自分たちが本当に遊びたい2Dアクション」を目指して作られたと言われており、得点アイテムとして「X68000(パソコン)」が登場するなど、随所に80〜90年代のパソコン・アーケードゲームへのオマージュが散りばめられています。BGMをレトロな電子音に変更できる「PSGモード」を搭載している点からも、そのこだわりが伺えます。

ちっぽけラルフの大冒険(関連商品)

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