『めざせ!名門野球部』は、弱小高校野球部の監督となり、限られた期間と予算の中で甲子園優勝を目指す高校野球シミュレーションゲーム。1999年3月18日にネクサスインターラクトからPlayStationで発売されました。

本作は、アクション要素を一切排し、日々の練習メニュー作成や選手の管理といった「監督業」に特化したシミュレーションです。プレイヤーは就任早々、校長から「3年以内に予選ベスト8に入らなければ解任」というシビアな条件を突きつけられます。ゲームの進行は、1週間単位でスケジュールを組み、基礎練習や実戦形式のノックなどを割り振って選手の能力を伸ばしていきます。しかし、ただ練習させるだけでは勝てません。選手たちは練習がハードすぎると怪我をし、放っておくとスランプに陥り、時には個人的な悩み相談を持ちかけてくるため、モチベーション管理(メンタルケア)が非常に重要となります。

また、本作独自の要素として「部費の折衝」があります。新しい練習機材を導入したくても予算がなければ購入できないため、校長室へ出向いて活動実績をアピールし、部費を増やしてもらうよう交渉しなければなりません。試合パートは3Dグラフィックで描かれ、監督として「送りバント」「敬遠」「盗塁」などのサインを出して采配を振るいますが、基本的には育てた選手の実力が勝敗を分けます。華やかな青春ドラマというよりは、地道なグラウンド整備と人間関係の構築が勝利への鍵となる、泥臭くもリアルな高校野球の裏側を描いた作品です。

本作の発売元である「ダス(DAZZ)」は、本作のヒットを受けて後にPlayStation 2で続編『めざせ!名門野球部2』をリリースしました。開発には『m[emu]』などのシミュレーションゲームを手掛けたネクサスインターラクトが関わっています。ゲームのように、限られた戦力と時間の中で結果を出し続ける高校野球の指導者たち。その実際の苦悩や指導論を知るには、名将と呼ばれる監督たちのノンフィクションや技術書が、ゲーム攻略のヒントになるかもしれません。

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