『19時03分 上野発夜光列車』は、寝台特急の密室で乗客が忽然と消える異変に直面する恐怖を描くサウンドノベルゲームです。1999年3月4日にヴィジットからPlayStationで発売されました。プレイヤーは複数の視点から物語を進め、選択肢によってシナリオが分岐します。舞台は実在した上野発札幌行きの寝台特急「北斗星5号」で、仙台を過ぎた頃に目を覚ました主人公が、他の乗客の消失に気づくところから始まります。
主人公は男女2名がメインで、前作『最終電車』の登場人物も関わります。乗客消失の謎を追う過程で、異生命体「アルキュミア」の存在が明らかになり、感染や掌握の恐怖が描かれます。選択肢の誤りで即バッドエンドになるシビアさが特徴で、殺人事件が発生する分岐や別視点のシナリオも存在します。一方で、背景CGの美しさと文章の読み進めが中心のため、テンポのゆったりさがプレイヤーによっては退屈に感じられる場合もあります。
ゲームは背景画像にテキストを重ねる形式で、ムービー挿入が頻繁に発生します。この密室ホラー要素が、列車の閉鎖空間を活かした緊張感を生んでいますが、分量の少なさが指摘される点もあります。
原作は大迫純一による小説で、実在の寝台特急「北斗星」を舞台とした密室ホラー作品です。ゲームはこれを基にサウンドノベル形式で展開され、異生命体の恐怖を強調しています。













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