『信長の野望・武将風雲録』は、1999年2月18日にPlayStation用としてコーエーから発売された歴史シミュレーションゲームです。シリーズ第4作『信長の野望・武将風雲録』(1990年PC版初出)をベースにした移植作であり、家庭用機向けにグラフィックやインターフェイスを最適化しています。戦国時代を舞台に、織田信長や武田信玄、上杉謙信などの大名を操作し、全国統一を目指すことが目的です。

舞台は群雄割拠の戦国時代で、プレイヤーは大名家の当主として内政・外交・軍事を指揮します。史実に基づくイベントや合戦が多数盛り込まれ、文化や技術の発展も重要な要素として組み込まれています。茶の湯や鉄砲、鉄甲船など、当時の戦略的要素がゲームシステムに反映されており、史実の雰囲気を強く感じられる構成になっています。

ゲームシステムは月単位のターン制で進行し、国ごとに設定された行動力を消費して内政や軍事行動を行います。内政では石高や治水、商業などのパラメータを上げ、民忠誠度の維持や俸禄の支払いが重要になります。戦闘は野戦と籠城戦に分かれ、鉄砲や兵糧の有無、援軍要請などの要素が戦況を左右します。シリーズで初めて海戦が導入され、鉄甲船の活用も可能になりました。

グラフィックはPlayStation向けに描き直され、武将の顔グラフィックや城の外観が高解像度化されています。BGMや効果音も刷新され、戦国時代の雰囲気を盛り上げます。CPUの思考時間短縮や操作レスポンスの改善など、家庭用機で快適に遊べるよう調整が施されています。