『宇宙戦艦ヤマト 遥かなる星イスカンダル』は、1999年にPlayStationで発売されたウォー・シミュレーションゲームで、1974年放送の名作アニメ『宇宙戦艦ヤマト』を原作とした壮大な宇宙戦記を描いています。地球滅亡まで残された時間はわずか1年。放射能除去装置「コスモクリーナーD」を求めて、宇宙戦艦ヤマトは14万8000光年の旅路に挑みます。原作の緊張感とドラマ性を忠実に再現した構成は、ファンの心を強く揺さぶりました2。
プレイヤーはヤマトを指揮し、航海・艦隊戦・白兵戦の3つのパートを通じてイスカンダルへの道を切り開いていきます。航海パートでは、ヘクスで構成された広大な宇宙マップを進み、資源探索やイベント回収を行いながら進路を選択します。艦隊戦では、リアルタイムで展開される3D空間の戦闘に挑み、波動砲や艦載機「ブラックタイガー」、さらには古代進の専用機「コスモゼロ」などを駆使して敵艦隊を撃破します。白兵戦では乗組員を操作し、敵基地への潜入や破壊工作を遂行するなど、原作の多層的な戦闘描写をゲームとして再現しています。
物語は原作に忠実ながらも、ゲームオリジナルの宙域やキャラクターが追加され、より深い世界観が構築されています。スターシアやデスラーといった主要人物はもちろん、原作では語られるのみだった親衛隊「蒼き雷光」なども登場し、ファンには嬉しい演出が随所に散りばめられています。乗組員の配置や体力管理、武装の選択など、細部にわたる戦術的要素がプレイヤーの判断力を試し、ヤマトの旅路にリアルな緊張感をもたらします2。
本作はPlayStation専用タイトルとして、当時のハード性能を最大限に活かした演出とシステムを実現しています。松本零士による監修のもと、キャラクターやメカのデザインは原作の雰囲気を忠実に再現しつつ、ゲームとしての操作性と視覚的魅力を両立させています。後に続くヤマトゲームシリーズの礎となった本作は、原作ファンとシミュレーションゲーム愛好者の双方に強く支持される一作です。
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