『サイバー大戦略 出撃!はるか隊』は、1999年2月4日にシステムソフトよりPlayStation向けに発売されたタイトルで、従来の『大戦略』シリーズとは一線を画す、サウンドノベルと戦略SLGを融合させた意欲作です。舞台は2010年の日本。ネットワーク犯罪が横行する近未来を背景に、ハッカー「スライダー」たちが電子戦を繰り広げる物語が展開されます。
プレイヤーは転校生・未来時生(みく・ときお)として、ネット犯罪に巻き込まれたことをきっかけに、ハッキングプログラム「DAISENRYAKU」を駆使して戦う「はるか隊」の一員となります。仲間には春日はるか、レオナルド・バークレイ(レオン)らが加わり、仮想空間での戦闘を通じて事件の真相に迫っていきます。
戦闘パートでは、ネットワーク上の仮想フィールドを舞台に、「デジフォース」と呼ばれるユニットを指揮して敵の司令CPUを撃破する形式が採用されています。従来の大戦略と同様の操作感を保ちつつ、SF的な演出やキャラクター性が加味されており、シリーズの中でも異色の存在です。
物語はサウンドノベル形式で進行し、キャラクター同士の掛け合いやイベント演出が重視されています。高校生たちがネット犯罪に立ち向かうという設定は、当時としては斬新で、アニメ調のビジュアルと王道的な青春ストーリーが融合した構成となっています。













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