『それ行けフライフィッシング』は、大自然の渓谷を自らの足で探索し、自分だけのポイントを見つけて毛針釣り(フライフィッシング)を楽しむアウトドア・フィッシングゲーム。1999年1月21日にビクターインタラクティブソフトウェアからプレイステーションで発売され、釣りだけでなく、釣り場までの「道のり」をもゲーム化したユニークな作品として登場しました。

本作の最大の特徴は、単に水辺で糸を垂らすだけでなく、3Dフィールドで作られた山野を歩き回る「ウォークラリー」のような探索要素が含まれている点です。プレイヤーは釣れそうなポイントを目指して、ツタを登ったり、崖を滑り降りたり、丸太橋を渡ったりといったアクションを駆使して移動します。釣り場に到達してようやくフライフィッシングが始まりますが、キャスティングや流し方のテクニックはもちろん、魚の警戒心を考慮したアプローチが求められます。

ゲームの進行には、なぜか大自然の中に設置された「スロットマシン」や「クイズ」といったミニゲームをクリアする必要があるなど、シュールな関門も用意されています。釣れる魚はイワナやヤマメなどの渓流魚が中心で、最終的には伝説の「黄金のイワナ」を釣り上げることが目的となります。魚影は濃く設定されており、初心者でも比較的簡単に釣果を上げられるため、ストイックなシミュレーターというよりは、ハイキング気分で楽しめるカジュアルな釣りゲームといった趣です。

『それ行けフライフィッシング』はゲームオリジナルの作品です。特定の原作はありませんが、欧米発祥のスポーツフィッシングである「フライフィッシング(毛針釣り)」を題材にしており、その道具やキャスティングの楽しさをゲーム内に取り入れています。

フライフィッシング(関連用品)