『できる!ゲームセンター』は、PC技術書の出版社として知られる翔泳社が発売した、異色のゲームセンター経営シミュレーション。1999年1月14日にPlayStationで発売されました。

本作のタイトルは、某有名PC解説書シリーズを彷彿とさせるものですが、中身は1978年の「インベーダーブーム」から1998年までの20年間を舞台に、自分のゲームセンターを経営して業界の荒波を生き抜くという本格的な歴史体験シミュレーターです。プレイヤーは店長となり、限られた資金で筐体(アップライト型やテーブル型など)と、ゲーム基板を購入して店内に設置。客の入りを見ながらラインナップを入れ替え、店員の雇用や清掃、さらには自動販売機の設置などを行い、名店を目指します。

最大の特徴は、登場するゲーム基板のタイトルのほとんどが、実在する名作ゲームの「ギリギリなパロディ」である点です。「スペースインベーダー」風のゲームから始まり、格闘ゲームブームや体感ゲームブームなど、現実のアーケード史とリンクした流行の変遷が描かれます。基板と筐体が別売りになっており、「新しい基板を買って古い筐体に入れる」といったマニアックな運用ができる点も魅力。技術書出版社らしい細かさと、遊び心(という名の悪ノリ)が詰まった、ゲーセン愛あふれる一本です。

【発売元:翔泳社(SHOEISHA)について】
翔泳社は、IT・コンピュータ関連の書籍出版で知られる企業です。PlayStation時代にはゲームソフトウェア事業にも参入しており、本作のようなシミュレーションや、『ブレイク・スルー』などのアドベンチャーゲームをいくつかリリースしていました。本作のタイトルロゴや装丁の雰囲気は、明らかに同業他社(インプレス)のベストセラー解説書を意識したパロディ精神に溢れています。

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